http://japonicas.hanagumori.com/




スポンサーサイト

この広告は60日以上更新がないブログに表示されております。
新しい記事を書くことで広告を消すことができます。
Posted by スポンサードリンク () | - | - | - |

リンク設定、できたら変更お願いします、のお知らせとか。

 「jidaraku vendor」のトップページを以下に変更しました。

http://japonicas.hanagumori.com/

どっちにしろ「enter」をクリックすると以前のトップページ(http://j-vendor.jugem.jp)に飛びます。
ただ表札をきちんと作りたかっただけという。
すんません。というわけで、できたらリンク変更お願いします。

そのあたらしいトップページにもありますが、
11月9日日曜日、秋葉原で開催される「文学フリマ」に参加します。
というかお邪魔します。
場所はA-86「QBOOKS」にて。
私がドラムとキーボードで参加した、
the sunday schoo;lのニューミニアルバム「SADISTAR」や、
イラストで参加した、ぶるぶる★どっぐちゃん、ヨケマキルの合作本も、
この日新発売!
というわけで、遊びにきてください。

もうすぐ、多分、そのQBOOKSのCoCバトルの結果が出そうです。
と、そんなあんばいで。



Posted by kikki (11:17) | Latest news | - | - |

#108 茎魚


茎魚 しみています



四角い箱から低く低くを覗いていますと
狭く苦しく青く
殺されのこどもたち
泣いています
ずらり並び 爪先 しみ しみ
口開き
目潰れ
鼻潰れ
耳潰れ


低温の
会話
天真爛漫に首 そり返し折れ
目 くるる 開き 開き
あちらへいこうよ
あちらへいこうよ と
風 歌い
悲鳴 歌い
母 泣き
しみ しみ



茎魚
こどもの多く
虫のかけらのようでしたよ
燃やされるための芥のようでしたよ
でも仕方ないのです
それでも晴れ晴れしく 空はあるのですから
晴れ晴れしく 晴れ晴れしく あるのですから



茎魚


お久しぶりですね 40年ぶりでしょうか
まだ しみています
とても とても



狭く
苦しく
やわらかく
本日は四辺の箱より
高く高くを覗いています
風はやく
花つよく
空さわぎ
鳥しなり
みちるみちる雲 小さく小さく 立ち
隙間より光 みち
いつしかの 
美しいものたちを 覗いています



茎魚
殺されの大人たちも
泣いていますよ


思い 持ったこと
知能 持ったこと
年月 重ねたこと
重く 不要なこと
首 そり返し
耳朶 濡れそぼち
生き腐っていくことへ



 あちらへいこうよ
 悲し悲し
 あちらへいこうよ
 楽し楽し
 あちらへいこうよ
 悲し悲し
 あちらへいこうよ
 楽し楽し



だれかの声がとても遠く



 悲し悲し
 楽し楽し


聞こえるようです




それでも 晴れ晴れしく空はあるのです
晴れ晴れしく 空が あるのですから






080922「茎魚」
Posted by kikki (21:49) | #101-#110 | - | - |

QBOOKS第90回詩人バトル

参加しています。投票は月末まで。よろしくお願いします。

http://www.qbooks.jp/sijin/090/index.html
Posted by kikki (13:24) | - | - | - |

#107 縁日に眠る



いっぱい 散らかしたビー玉
転がしてはじいて 
赤いのひとつ なくしちゃった
甘い甘いハート形のチョコレートは真白なお皿に安置済み

また 転がして はじいて
青いのが そこに 
ころん
ころころころろろろ
彼はチョコレートと仲良しになった


蚊取り線香
煙 ゆらゆら
けむりむせてむせて
咳 せつなく
ベランダには金色野良猫
夏日にくらり
ぺったり
逃げもしないで
かわいい
眼下 編み目に区切られる廃工場
来年には15階建てのマンションが建つ と
八百屋のおばちゃんが言ってた
本当かな?
そしたら 遠く遠く 丘まで見えるこの景色が
なくなってしまう
そんなの悲しい
背 空の暑さ 浴びると
にゃあん と
金色 
なんだ 起きてたの


そういえば朝焼いたタコさんウインナー 
まだ食べてないや
おなかもすいてきたし食べよう
目玉焼きも焼いて
卵3つ
なんだか冷蔵庫がさみしくなった
あとで何か買いにいこう
なぜか好んで よく食べてたズッキーニ 買って
大好きだったコーラも たくさん買って
そうしたらきっとさみしくならない
玉子焼き 3つ
そういえば 卵と玉子って どう違うのかなあ
ひとつは私の分
ふたつはチョコレートの横に安置 
完了
タコさんウインナー おいしいな
目玉つけるの忘れたけど
ひとつあげる


赤色サンダルで ぱたぱた
踏切の形ってどこかイビツだけど
かん かん かん 
怒りっぽいこの音は 私も好きだった
二百段神社にもよく行ったね
ぜえ ぜえ
だけど上りきると 汗が髪にしみついて
風が さらりさらり 扇いで
まぶしい
8月のはじめの土曜日 
縁日だったあの日に弾けた君へ
君がおもしろ半分で買った あの水ヨーヨー風船セット
どこへ行ったかな
あとでさがしてみるね 
露店でも出そうかな
ねえねえ 子供たちが
駆け足で行くよ
女の子 ピンクの一輪車持ってて
乗ろうとして
よろよろして 転びそうになったりして
スカートがめくれたりしてて
かわいい





080717「縁日に眠る」
Posted by kikki (13:44) | #101-#110 | - | - |

#106 居眠りする地上の家々の




足のなくなる夢を見た


明くる日
そっと旅立つことにした
ボストンバッグには花びらを敷きつめた
赤い 椿の花だ


空は白んで
風はたおやかに
光は痛々しく心に染み
地上には格子状の影が連なり
触れ合わぬように密に近づく家々は
声を忘れた人の群れのようです
私の群れのよう


9時56分発こだま537号新大阪行き
がらんとした車内は
たくさんの町を知っていた

 赤い屋根
 あぜ道
 黄緑のビルディング 
 絡み合う電線
 地上は
 いろんな音がするよ
 車や
 ヘリコプターや
 さえずりや鳴き声や
 笑い声や
 気のふれた声も

ががごがごががががが と
不器用な話し方で


 戻ろう


午後を少し回る時
留め具が外れて
花びらがばらばらと空に飛び出した
そんな夢を見た


野良猫のちょっとした仕草だとか
雲の名前とか
あの人は今何をしているのか
とか
知らないことがたくさんある
知りたいことがたくさんある
知りたくないことも
今日も三字橋のたもとには包帯靴の老人が座り
国道は車輪でせわしなく削られ
街路樹には鳥が集い
そして私はこれから元に戻って
弱々しく呼吸を続けていくのだろうけど


でも
少しだけ変われるだろう






080115「居眠りする地上の家々の」
Posted by kikki (13:29) | #101-#110 | - | - |

あけましておめでとうございます+


今年もよろしくお願いします。

新作「#105 白楽百番地」を掲載しました。

QBOOKS第82回詩人バトルの結果、及び83回の公開が始まりました。
http://www.qbooks.jp/sijin/
Posted by kikki (09:29) | Latest news | - | - |

#105 白楽百番地


夕刻
白楽百番地は混濁する

路地を行くたくさんの影
色はまだらに四方に吹きつけられて
球殿からもれこぼれる喧騒が
雑踏の常時音に伏す時
スナックカサブランカの孤独はゆるりとほどけ
喧騒の向こう側の小さなお店
白楽100番地は
シンコペーションを高らかに歌い始める
その渦の前に猫は立ち止まり
扉をかりかり
かりかりと


くるくる回転して落ちる
夢よ
ひかりよ
希望よ
かなしみよ
時よ
つぐないよ
未来よ
よやみよ
罪よ
せいぎよ


少し離れた坂の上
九十七番地
銀杏並木の下
悲しい人がそっと煙草に火をつける時


踏切の
閑々と鳴る百番地は昨宵に戻り
敬愛スタジオよりユリゲラーズの密音が這い出しては
笑い声
しんと空気は混濁に吹き
街は変わり
勝亦薬局に立ち尽くす浮浪者の足元を
あまたの猫がすりぬけ
あまたの車輪が走り抜け
旧街道はどこまでも
どこまでも


つぐないよ
未来よ
よやみよ
罪よ

夜半
白楽百番地は安息する





071231「白楽百番地」
Posted by kikki (21:01) | #101-#110 | - | - |

QBOOKS詩人バトル

第81回詩人バトル結果発表、および第82回詩人バトルの投票が始まりました。

http://www.qbooks.jp/sijin/
Posted by kikki (09:33) | Latest news | - | - |

投稿情報

新作「せんちめんたる・ふーる」を現代詩フォーラムに投稿しました。
http://po-m.com/forum/myframe.php?hid=4926


2007年11月5日22時29分、
友人であり詩人であったモーヌ。さんが逝去されました。
心よりご冥福をお祈りするとともに、
拙いながらも、この詩を捧げたいと思います。
Posted by kikki (10:44) | Latest news | - | - |

#104 せんちめんたる・ふーる



いつか彼が
窓枠にもたれかかって
初秋の移ろいを見つめていた
そして手を振った
優しい時間があったこと
思い出していた


雨が降り続いていた
ぱらぱら 
窓の向こうで泣いていた
昨日はうまく寝つけなくて
ぼんやりしていた
そうして ブラウン管を眺めていた


雨が降り続いていた
少しだけ眠った
静かに闇の中に黄緑色の光が点滅していた
いつもなら放っておくのに
寝ぼけながら光を受け取った
00時06分
言葉が並んでいた
悲しい言葉が並んでいた


22時29分という時間を忘れることはないだろう


雨が降り続いていた
眠れなかった
雨が泣くのをずっと聴いていた
ずっと遠くの東京の雨が泣くのを
いつまでも聴いていた


やがて空が明るくなって
雨も泣き止んで
いつもの一日を投げ出したい気持ちばかりで
庭に出ると
枯れ葉がはらはらと降っていた
あの笑顔の人がきっと好きだった季節だ
彼が二度と見ることの出来ない季節だ
時計を見た
07時36分になっていた


「ワルター?あいつは、センチメンタル・フールだ。」
なぜかこの言葉が降り注いで消えなかった
まるで昨日の雨のように
ずっと降り注いで止むことはなかった
「ワルター?あいつは、センチメンタル・フールだ。」
「ワルター?あいつは、センチメンタル・フールだ。」
空の先を見つめる彼の言葉は
まだ静かに呼吸している





071107「せんちめんたる・ふーる」
Posted by kikki (10:39) | #101-#110 | - | - |